by 非魔神
ここでは、タイトル通り「俺が」回文を作る際のルールやら手順やらについて書きます。
(例外) 「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」はそれぞれ「や」「ゆ」「よ」「つ」とみなして良い
※いわゆる緩和規則
(俺専用補足)
・濁音・半濁音・清音は、それぞれ区別する
(例えば「ふ」「ぶ」「ぷ」は、それぞれ別の文字と見做す)。
・長音記号「ー」は、他の仮名文字と区別する
(例えば「トーク(talk)」と「とおく(遠く)」は区別する)。
…まぁ、濁音も長音も区別しない、と言う立場もあるのですが、俺はどうもこれらを区別しないと調子が狂うもので。
これだけでは実感が沸かないと思うので、事例を挙げて回文づくりの手順を説明しましょう。
……なんだか意味不明な回文だなぁ。ま、いいか。
(1)まず、「かぶとはずす(兜外す)」という語句が浮かんできました。
これを逆さにすると「すずはとぶか」となります。
(2)「かぶとはずす」「すずはとぶか」から、疑問形の文が浮かんできました。
「かぶとはずすとすずはとぶか」
(3)この文字列からイメージできることは何か、考えます。
まず、疑問形ということから「誰かが誰かに質問している状況」が浮かんできました。
また、「かぶと」から、戦国時代の合戦をイメージしました。
(4)そこで、「合戦での、足軽同士の問答」を連想しました。
(5)これだけでは寂しいので、この文字列の前後に付け足しできるか、検討します。
例えば、「かぶと」の前に「かれらの」をつけると、
「かれらのかぶとはずすとすずはとぶかのられか」
となります。
(6)(5)の文字列で意味が通るように、調整します。
「問答」という場面設定から、とりあえず
「かれらのかぶとはずすとすずはとぶか」「のられか」
で区切ってみます。
後半部分は、前半部分の質問の答えになっていれば自然だろうから、こんな感じで発展させます。
「のられかるとできるや」
(乗られ、狩るとできるや → 戦国時代の合戦、ということを考慮して)
さて、これを逆さにすると
「やるきでとるかれらの」 となり、少しは意味が通る文字列になります。
(7)こうして、
「やるきでとるかれらのかぶとはずすとすずはとぶか」「のられかるとできるや」
という回文ができました。
それにしても、前半部分はちょっとすっきりしない感じがするので、もう少し手直ししてみます。
例えば、「やるきでとる」でいったん区切ってみるとか。
こうすると、
A:「やるきでとる」B:「かれらのかぶとはずすとすずはとぶか」
A:「のられかるとできるや」
といった、二人の問答の場面になります。
(8)最後に、(7)の回文の解釈をします。
場面:戦国時代の合戦における、2人の足軽の問答。
大意:熱血漢Aは、敵の兜を取ろうと血気盛ん。
Bは興味にかられて、Aに敵の兜を外した時の様子を尋ねる。
これに、Aは「狩るとできる=敵の鈴は飛ぶ」と答える
※何となく会話が噛み合ってないのはやむを得ない。
★「非魔神流回文作成法」は、何でもいいから回文を作りたい、という人にお勧めします。
もうちょっと本格的な回文に付いては、回文の本を見るなりWeb上で検索するなりして
調べてみるときっと良いヒントが見つかることでしょう。